学校で受けられる英検®を今回は受けず、S-CBTを受けることにした息子。
ここではS-CBTを受けた息子の感想と実際にこれから受ける方へのアドバイスなどが出来たら良いなと思い記事を書きました。
- 中学生には複雑すぎる?
- 従来型じゃないと試験として認められないの?
- 実際に受けてみてどうだった?
等々、これからS-CBTを受ける中学生の方に分かりやすくご紹介していこうと思います。
英検®S-CBTって何?
英検®S-CBTとは、スピーキング、リスニング、リーディング、ライティングを1日で測ることができる試験です。

と思われる方もいるかもしれませんが(私が思ってましたw)、その点はご安心を。
問題形式や難易度、級認定、合格証明書発行、英検CSEスコア取得等はすべて同じ=従来型の英検®と同じ扱いになります。

1日で4技能を測ることができる
紙ベースの試験(以下従来型)は一次試験で
・リーディング
・リスニング
・ライティング
一次試験合格したら
・スピーキング
と2日間試験が行われますが、S-CBTは1日で上記の試験を受けることができます。

ほぼ毎週実施されているため好きな日程を選べる
S-CBTは原則毎週土日、テストセンターで開催されています。
地域によっては毎日実施されていたり、金曜日も受検できるようになっているので、ご自宅に近い会場をチェックしてみてください。(→公式ホームページ)
従来型の場合は年3回、受検日が決められていますが、自由度が高いS-CBTは自分の都合の良い日に受けられるので
・定期考査の合間に英検があるから日程的に厳しい
・その日は部活の大事な試合がある
・高校受験の内申書に書いて欲しいから急いで受けたい
等々、忙しい受験生には嬉しいシステムですね♪
一次試験は時間の都合がついても二次試験がどうしても無理(反対の場合も)というお子さん結構多いですよね。

試験時間は従来型と同じ
試験時間は従来型と同じで下記の通りとなります。
スピーキング | リスニング | ライティング リーディング |
|
準1級 | 15分 | 30分 | 90分 |
2級 | 15分 | 25分 | 85分 |
準2級プラス | 15分 | 25分 | 85分 |
準2級 | 15分 | 25分 | 80分 |
3級 | 15分 | 25分 | 65分 |
試験はスピーキングから始まる
S-CBTの試験は
スピーキング→リスニング→リーディング→ライティング
の順で進められます。

リーディング・リスニングはPC画面上でマウス操作で解答
従来型は紙ベースのマークシート形式ですが、S-CBTは全てパソコンで操作して解答する形になります。
いわゆる自習室のようなスペースでパーテーションで仕切られた空間に1人1台ずつパソコンがあり、選択肢をマウスでクリックして選びます。
リスニングはヘッドホン(ヘッドセット)をして聞きます。
ライティングは筆記型・タイピング型を選択
ライティングは申込時に筆記型かタイピング型かを選びます。

入力に時間をかけるのはもったいないのでお子さんとしっかり話して決めておいてください。
スピーキングはヘッドセットをして解答
スピーキングは生身の人ではなく画面越しの人(録画)に向かって話すので息子のような陰キャには合っているかも?
ヘッドセットをして画面越しに質問された問題に答え、その答えた部分が録音される形になります。
S-CBTは英検®3級からしか受験できないので注意!
毎週受検ができるのでものすごく便利に感じるS-CBTですが、英検®3級~準1級までしか受検できません。
4級から受けたいという方は残念ながら本会場、もしくは準会場で受験する形になるのでこの点は注意。
検定料は準会場で受験するのが一番安い!
同じ英検®を受けるのですが、本会場、準会場、S-CBTでそれぞれ料金が違います。
1回で受かれば良いですが、何度もチャレンジとなると費用もかさむので少しでも安い方がいいですよね。
息子は学校(準会場)で受けて欲しいのよ。本当は。
※料金は2025年5月1日現在
S-CBT | 本会場 | 準会場 | |
3級 | 7,800 | 6,900 | 5,000 |
準2級 | 9,100 | 8,500 | 6,100 |
準2級プラス | 9,300 | 8,700 | 6,400 |
2級 | 9,700 | 9,100 | 6,900 |
準1級 | 10,600 | 10,500 | - |
1級 | - | 12,500 | - |
合否結果は約1か月後
受検結果は約1か月後にWebで確認することができます。
Web確認が一番早く、その後成績表が到着する形です。
英検®S-CBTの申込方法|申込は親がやってあげよう!
学校での英検受験は時期になると勝手に案内が来て(言い方)封筒にお金を入れて渡すというだけなのでものすごく楽なのですがS-CBTは自分で申込や支払いをしなければいけません。

クレジットカードと写真が必要なのであらかじめ用意
入力してお金払うだけで終わりかなと思っていたのですが途中に写真を提出する項目がでてきます。
日程によってはすぐに席が埋まっちゃうので
・クレジットカード(後払いの場合は不要)
・スマホなどで撮影した写真
をあらかじめ用意しておいてください。

申込は入力だけなので簡単
申込は写真さえ用意しておけばあとは入力だけなので簡単!
本会場の場合、準会場も2次試験を受ける場合は写真を用意しないといけませんが、S-CBTはスマホで撮って貼り付けるだけなので写真を用意する必要がないのはらくちんでした♪
①受験級の選択
②受験会場の選択
③受験日時の選択
④生涯学習アカウントでログイン
⑤氏名、性別、生年月日、住所の入力
⑥顔写真登録
⑦支払い方法選択
⑧申込完了
※生涯学習アカウントを持っていない方は登録してください。
無事申込できたら登録したメールアドレスに下記のようなメールが届き、

英検®のホームページの「マイページ」でも申込が出来ているかを確認できます。


支払い方法はクレジットカード以外もOK
支払い方法は上記にクレジットカードを書きましたが以下の通り3種類の支払い方法があります。
・クレジットカード((JCB・MASTER・NICOS・VISA)の一括払い
・コンビニエンスストア(ローソン・ミニストップ・セイコーマート・ファミリーマート)払い
・郵便局ATM(Pay-easy)
コンビニエンスストアでは店頭の端末(ロッピーやマルチコピー機など各コンビニで異なります)で出力された申込券を持ってレジで支払います。
受験票は印刷して当日持って行く
受験票は試験日の1週間前から印刷することができます。

上の画像はまだ受験票ダウンロードが赤くなっていないのでダウンロードできません。
1週間前になると下記のようになるので印刷してください。

試験3日前にさらにメールが届く
S-CBTの試験3日前に下記のようなメールが届きました。
内容は持ち物や当日の流れについて。

受験当日必要なもの
英検®S-CBTを受験する際に必要なものは
・(印刷した)受験票
・身分証明書
・HBの黒鉛筆(シャープペンシル可)、消しゴム
身分証明書は学生証を持たせました。
他にも
生徒手帳・健康保険証・運転免許証・パスポート・社員証・住民基本台帳カード・マイナンバーカード・在留カードの場合は写真がついていなくても可能。
ただし、上記の身分証明書をスマホなどで撮影したものは無効になるので本物を持って行ってください。
英語が書いてあるものは持ち込みNG
持ち物に英語が書かれているものは持ち込みNGです。
NGが出るとロッカーに戻らないといけないのできっちりチェックしておくことが大事。
直前の案内には下記のように書かれてあります。
※英単語・英文等が印字されている筆記用具は使用できません(商品名・製造メーカー名は除く)。
※鉛筆のキャップ、シャープペンシルの芯ケースは試験室内へは持ち込みできません。
※消しゴムはカバーケースを外して、消しゴム本体のみ持ち込み可能です。
※一次試験免除を申請した方は、筆記用具の持参は不要です。
その他腕時計やスマホ、飲み物などの持ち込みもNGです。
ペンケースも持ち込み不可だったーと息子が言ってました。
服に英語が書いてあるものもダメなのかな?と思い、当日の服装はGUで買った無地のTシャツとパンツで行かせました。
実際に英検®S-CBTを受検した中3息子の体験談
実際に中学3年生の息子が英検®S-CBTを受けた感想をご紹介。
今までは従来型(準会場での一次試験→二次試験)を受けたのでその違いなども聞いてみました。
当日の流れ
当日の流れは以下の通り
→受験票を受付で見せる
→ロッカーに荷物を入れる
→受験票の引換で渡される書類と筆記用具を持って移動
→書類に書かれている受験番号等をパソコンに入力して待機
→試験官が入室後ながーーーい説明がありその後受検スタート
息子はながーーーーい話と言ってたのでそのまま書きましたが、丁寧な説明ということですね。多分...
リスニング問題が聞き取りやすい
ヘッドセットを装着するので、従来型のように教室にラジカセを置いて音声を流すよりもクリアに聞けるようです。
ボリュームの設定ができること、ノイズキャンセルがついているのか?周りの音も気にならないようです。
よくネットなどで「隣の人が話す声が聞こえる」等々の口コミがありますが息子曰く

と言ってました。
パソコン操作は簡単
パソコンの操作は特に問題なかったようです。
息子が受けた会場はデスクトップパソコンだったようで、事前に見ていた動画と大きく変わらなかったと言っていました。
スピーキングはもう一度聞くボタンがある
従来型の二次試験では対面で先生がいらっしゃるので、聞き取れなかった場合に聞き返さないとダメですがS-CBTは
「もう一度聞く」ボタンがあるので緊張しなかった
と言っていました。何度も聞き直しをすると減点対象となるので気を付けて♪
中学生が英検®S-CBTを受検する際の注意点

実際に従来型しか経験していなかった息子がS-CBTを実際に受講してみて注意する事、事前にしておいた方がいい事をお伝えします。
ライティングは筆記型を選ぶ方が良い
常にPCを触っている方なら良いのですが、タイピングが遅かったり、英語の入力に慣れていない場合は時間がもったいないのでライティングは筆記型を選ぶのがおすすめ。
ライティングをPCか筆記型かを選ぶのは申込時に決めるのでこの時点でお子さんとお話ししておくと良いと思います。
申込時に決めた内容は変更できないので注意して♪
受検前に試験内容・体験版を必ずチェックしておく
はじめてS-CBTを受検する場合は必ず事前に試験内容を見て、体験版を必ず使ってみてください。
・・・というのも、実際に受検するのに今まで全て筆記形式だったものがパソコンで操作したり、対面で面接形式だったのが相手が画面録画だったりと勝手が違うと戸惑う事もあるからです。
息子に何度も何度も何度も何度も言ったのになかなか見てくれなくて無理やり見せた後に

と試験2日前に言っておりました。
メモ用紙に記入
従来型は問題用紙にメモできますが、パソコンで入力するS-CBTは最初にメモをするA4の用紙が配られるのでそれを使う事になります。
解答はパソコンに入力、メモはA4用紙に・・・と最初は手間取るかもしれないので自宅で練習しておくと良いですね!
問題用紙がもらえないので振り返れない
従来型は問題用紙を持って帰りますが、S-CBTは全てパソコン上の操作なので問題用紙はなく、持って帰る事はできません。
これは一番大きな違いかなと思います。

自己採点が出来ないので、合格なのか不合格なのか1か月後まで分かりません・・・
終わった人から退室
一次試験に合格して二次のスピーキングのみを受検する方もいるので、スピーキングが終わると退室する人がいるそうです。
また、リーディングが終わり「筆記試験を終了して試験終了」のボタンを押せば各自帰宅可能なようで、終わった人から退室していくシステムのようです。
ここで焦らず自分のペースで進めていくようにお伝えください。
実際英検®S-CBTは中学生には難しい?おすすめしない?
実際にはじめて英検®S-CBTを受験してみた息子に感想を聞いてみました

と笑顔で言ってましたが、それは本人がしっかり勉強していなかったのでね...仕方ない。
特に何ができなかった?と聞くと

だそうで...以前同じ級を受検して4点足らずで不合格だったのですが、その時は一次試験対策しかしておらず今回は何度も何度も何度も何度も「面接練習しなきゃ!」と言ったのにしっかりしてなかったのが原因ですね。
従来型とCBTどっちが良い?
ズバリ聞いてみました。従来型とCBTはどっちが良いかと。
すると

中学生の場合は定期考査や実力考査などテスト問題はだいたい紙で配られて書くことが基本なので、パソコンで操作したり、メモ用紙が配られてもあまり活用できなかったようです。
ただし、
・1日で4技能が終わること
・内申等の関係でギリギリの所で英検®を取っておきたい
時にはやはりCBTは有利。
今回は、時間の都合でCBTを受けましたが、次回は...従来型かな?というよりいつ受かってくれるのよ...
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